著者:山田緑,田所駿一,田所千紗都
臨床現場で冠動脈疾患患者のケアにあたっている看護師1,224名を対象に質問紙調査を実施し、冠動脈疾患患者への心理社会的サポートの実態を明らかにした。473 名の看護師から回答が得られた。勤務部署にかかわらず、冠動脈疾患患者を受け持つ機会は多く、看護への関心も高かったが、学習機会がないと答える看護師が半数以上いた。心理社会的サポートとして、社会的情報及びライフスタイルのアセスメントは実践頻度が高かった。信頼性・妥当性のある手法を用いた患者評価やストレスマネジメント、リラクゼーション教育は実践頻度が低かった。