「感性の記憶を見る」
『「記録映画作家協会会報」解説・総目次・索引』(不二出版)
戦前からアンリ・ストルクやアラン・レネがヨーロッパでつくってきた美術ドキュメンタリー映画が、戦後の日本で上映されたことが、撮影対象と製作者の関係を表象する方法を日本のドキュメンタリー映画界に普及させる影響力を持った。そうした関係性のドキュメンタリー映画が、作家やカメラマン自身の身体・生理感覚と感性の構造と歴史を表象する方向へと展開していったことを論じました。