「日本アニメーション史における同志社」
『能勢克男における協同』(同支社大学人文科学研究所)
影絵アニメーション映画『煙突屋ペロー』が戦後有名になり、当作品の内容から反戦映画グループなどとレッテルをはられがちであった京都の童映社。その中心人物の中野孝雄と田中喜次の2人を詳細に調査し論じることで、童映社がお伽倶楽部やボーイスカウトに起源をもつ児童教育の集まりであったこと、中野と田中の事実上の師であった能勢克男と中井正一の援助によって童映社が東宝の前身となるJOでディズニーらの影響を吸収した日本初のトーキーアニメーション作品群をつくったことを論じました。