「能勢克男における民芸的映画観」
『京都の大学生協史編纂委員会』
能勢克男の映像作品を、映像活動の前史である民芸活動・消費組合活動との関係から論じました。柳宗悦と共に民芸運動の形成に寄与もした能勢が、コミュニティの拡大が、多くの人に共通の商品や物語を生み出すと共に、その共通性への欲望が精神の画一化をも必然的に生み出すメカニズムを初期民芸活動の中で明らかにしたことが、能勢の映像や『土曜日』誌の活動の1つの礎となったことを明らかにしました。