「キネマ旬報発行所の労働争議について」
1949年に『キネマ旬報』誌が休刊したのは経営難によるものと語られてきたが、実は労働争議が原因であったことを、争議委員長へのインタビューならびに資料によって明らかにした。争議によってキネマ旬報誌のスタッフの多くは退社し別雑誌へ移動した。この動向によって『キネマ旬報』の変化にとどまらない映画言説の変化がおこったことを論じました。