21 コト・マーケティング-顧客をコトとして捉える
流通科学大学論集-流通・経営編
第22巻
第2号
「こと」概念に基づき顧客を捉え直し、新たなマーケティングを提示する。初めに和辻(1962)や木村(1982),廣松(1982)から「こと」概念を明らかにした。それをもとにマーケティングでは「顧客の理想の状態にあること」を「コト」であると定義し論理展開をおこなう。顧客を「コト」として捉えることで、製品やサービスよりもまず「コト」をどのように考えるかということが重要であり、「コト」世界を実現するために製品やサービスを組み合わせることが顧客に大きな価値を提供することになる。