「戦後台湾における「文化」の位相―「中華文化復興運動」を事例として―」
早稲田大学文化人類学会第5回研究集会(於:早稲田大学)
本報告では、1966年に中国大陸で開始した文化大革命の対抗運動として、台湾の蒋介石が発動した伝統文化復興運動である「中華文化復興運動」の全体像を考察し、運動の成立背景や活動内容等、多方面から検討を行い、中国大陸時期の「新生活運動」との連続性だけでなく、戦後台湾という文脈のなかでいかなる「文化」の復興が試みられ、その帰結がいかなるものであったのかを検討した。