「沖縄と台湾の戦後教育史比較―海を隔てて使われた戦後の「方言札」―」
沖縄文化協会2017年度公開研究発表会(於:沖縄県立芸術大学)
本報告は、かつて同じ帝国日本の版図であった沖縄と台湾における戦後教育史をめぐって、なかでも、海で隔てられながら隣接する両地域において戦後使用され続けた「方言札」の存在に着目し、「方言」使用をめぐる罰則の実践や記憶だけでなく、その後の社会における政治状況および言説の変容といった諸問題にも目配せしながら、両地域における教育文化と歴史経験を比較検討した。