「文化政策にみる権力移行期の「変化」と「不変」」
日本台湾学会第20回学術大会(於:横浜市立大学)
本報告では、戦後台湾の文化面における蒋経国の「本土化」政策とその意義について補完的な検討を行った。在地の文化を中心に据えた「本土化」文化政策の実施は、結果的に蒋経国の「本土化」政策が後継者となる李登輝の政治的正統性と政権の安定を担保するものとして機能した点を明らかにした。