「戦後台湾の政治変容と日本認識―「脱日本化」・「中国化」・「本土化」―」
日本植民地教育史研究会第22回研究大会シンポジウム「戦後台湾の政治・文学と植民地認識」(於:名古屋市政資料館)
本報告では、戦後の国民党統治と戒厳令解除にともなう民主化以後の二つの時代を通観し、政治変容と日本認識について検討した。とりわけ、民主化と本土化(台湾化)が同時進行した台湾独自の文脈が、奪われた自己の記憶の取戻しとしての「親日」台湾像形成の要因となってきた点について指摘した。