An Attempt at Reconciliation over the 2.28 Incident in Taiwan: Focusing on Lin Tsung-Yi and Su Nan-Chou
The Development of Reconciliation Studies in East Asia (Waseda University)
本報告では、台湾の二・二八事件と和解のプロセスにおける市民運動および運動家(特にキリスト教徒)が果たした役割について、キーパーソンとなった蘇南洲および林宗義に着目して検討した。被害者遺族の代表となった林宗義を蘇は特別補佐として支え続け、林宗義は1990年から91年にかけて李登輝総統に五つの要求(真相公開、謝罪、賠償、記念碑建立、基金会設置)を提出し、国民党政府との困難な交渉を経て、そのほとんどが1995年までに実現した経緯について紹介した。(報告言語:英語)