「剣とペンと台湾引揚者―松川久仁男にみる戦後沖縄の再建―」
『国士舘人文科学論集』
第4号
本稿では、剣道指導者であり、台湾引揚者であった松川久仁男が米軍統治下の沖縄の再建にいかなる貢献を果たしたのかに焦点を当てて検討した。その結果、勝敗の結果に忠実に生きたリアリストとしての剣士の一面と、変化する時代と環境に適応しながら生存を図ろうとした柔軟さの両面が確認できる点を指摘した。