「台湾に消えたもう一つの国語運動―朱兆祥と語文乙刊」―」
日本現代中国学会『現代中国』
第82号
本論文では、台湾「光復」初期の中心的国語運動理論であった「方言から国語へ」の提唱者であった朱兆祥及び彼の編集による『国語日報』副刊「語文乙刊」について検討した。外省人とはいえ、多くの台湾漢人と同じ福建語=閩南語を母語とする朱は中央政府とは異なる国語運動理論を「語文乙刊」を介して主張していたが、結果的に同副刊は停刊となり、朱自身も海外へ移住したことで同理論が忘却されるに至った事実を明らかにした。