乳幼児期において,種々のニーズのある幼児を排除せずによりよい保育を展開しようというインクルーシブ保育をめざす動向がある。そこでは障害や障害も含む多様な特性・ニーズを前提に保育展開が行われる。本シンポジウムでは,LD等発達障害も含めた障害のある幼児も含んで展開するインクルーシブ保育の進展の可能性について,①子ども同士の関係性や育ち合い,②保育と障害に関する環境の変数や環境設定の意義と効用,課題,③障害以外の異文化や言語の相違の視点を含め,めざすべき保育での対応について検討した。(企画・司会 太田俊己 話題提供 広瀬由紀・高倉誠一・相磯友子 指定討論 守巧)