インクルーシブ保育の個に応じた援助-個への発話にみられる保育者の専門性-
日本乳幼児教育学会 第29回大会
本研究では,保育者の発話における時間的援助に注目し,片付け場面における個に応じた援助を明らかにすることを目的とした。その結果,保育者は「時間」そのものを援助の一部として活用しており,それが多様な子どもたちに有効であることが示唆された。さらに子どものその時の姿に応じて,タイミングを見計らったり,見守ったりしながら,声掛けしていくことが,どの子どもにも時間的援助として有効であると考えられた。(實川慎子・広瀬由紀・久留島太郎)