これまで本テーマにしたシンポジウムを通して、保育者が特別な配慮を要する子どもも含めて環境を整えつつ、寄り添いながら一人ひとりの特徴を踏まえる過程を大切にしていること、さらに共に集う子どもたちのつながりを意識した活動等を通して丁寧に時間や経験を積み上げていること、などの示唆を得た。昨年度は、子どもへの眼差しについて議論をし、①保育者は子どもに注がれる眼差しを自覚的に向け、意図的に状況に応じて変化させている②子ども理解を踏まえて眼差しのベースを作っている、などが明らかとなった。そこで、本シンポジウムでは②における子ども理解をテーマに以下の3点を目的とし、議論を重なる。①子どもを理解する過程にはどのような試行錯誤があるか②子どもを理解することの大切さ(支援とのつながり)を再確認すること③特別な配慮を必要とする幼児への理解する視点や過程は、定型発達児との違いはあるのか、などである。(企画・司会者:守巧,話題提供者:足立祐子・若月芳浩,指定討論者:広瀨由紀・久保山茂樹)