今後,「気になる子」をはじめ,発達障がいや他の障がいのある子の保育,またその教育支援を担う特別支援教育にも専門性を持つ保育者養成のあり方を考えるとき,参考となるカリキュラムやめざすべき必要な資質,養成内容には,現在,どのようなものがあるかという問題意識に立ち,2017年度に実施されたシンポジウムの内容を概括し,さらに検討を加えた。
本内容の構成としては,①現状の保育者養成における課題を明らかにし,その上で,障がい・特別支援に強い保育者の養成や研修のあり方について,②大学間連携により地域の保育者資質の向上に資するシステムを築いた例,また③大学単独で保育者資質を高めるカリキュラム検討を行った例から検討を加えた。(太田俊己・橋本淳一・園田貴章・川邊浩史・ 広瀬由紀・酒井幸子)