「中上級日本語学習者の受益表現に対する暗示的訂正フィードバックとその反応 -リキャストと自己訂正を求める介入の比較-」(口頭発表)
国際日本学コンソーシアム--大学院教育改革支援プログラム「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」於お茶の水女子大学--(活動報告書:88~95頁) (お茶の水女子大学)
本発表では、2006年のポーランド日本学研究協会における発表をもとに、リキャストと自己訂正を促すフィードバックの有効性を、フィードバックを受けた対象者の反応の発話(アップテイク)を指標として報告した。そこで、誤用が受益補助動詞か格助詞かによって、2つのフィードバック手法から異なる反応が見られたことに言及した。リキャストは、誤用が発話の末尾かどうかによって効果が異なる可能性があり、自己訂正を促す介入は、文全体の意味に関わる誤用に対して効果的に作用する可能性があると報告した。