本発表では、動詞の活用・補助動詞、および助詞の誤りにリキャストを受けた対象者の、訂正理由の理解の有無を、刺激回想インタビューで探った結果を報告した。対象者は中級日本語学習者7名である。タスク中に発話の誤りにはリキャストを与え、終了後に刺激回想インタビューを実施した。対象者の回想コメントを、認識の度合いに分類してデータとした。その結果として、動詞に対するリキャストには、訂正理由を理解したことを示すコメントが有意に多く、助詞に対するリキャストには、納得しないレベルのコメントが有意に多く見られたことを報告した。