本発表では、最もリキャスト有効性が確認できないと予測された助詞のみを対象とし、リキャストとメタ言語ヒントを与えるフィードバックとの併用を試みた結果を報告した。中級日本語学習者11名を対象とし、「―を歩く」など、誤りやすいと判断された助詞を、タスクの前半と後半に配置し、タスクの前半と後半で、誤りには、リキャスト、次いでメタ言語ヒントで対応した。
その後、刺激回想法インタビューを実施した。その結果、リキャストを受けた誤りに次にメタ言語ヒントを受けても、訂正理由の理解が深まらない事例が最も多かったことを報告した。