本報告では、2023 年 8 月 10 日に日本言語文化学研究会が主催した「研究法・論文執筆法」のワークショップについて、
概要及び振り返りを記す。一日(授業 3 コマ相当)で実施する単発のワークショップにおいて、参加者の目下の課題に対
処する気づきを与えるために、以下 3 つの試みを行った。1)参加予定者 23 名に、自分の「目下の課題と壁」をウェブ上
の共有ドキュメントに書き込んでもらい、講師とともに参加者とも共有すること 2)それぞれの学年に応じて参考になる
文献を「読み課題」として事前に共有すること 3)当日は共有された参加者の「目下の課題」をもとに進行し、また属性
の異なるグループ内での話し合いも含めて手がかりを探ることである