ポーランドにおける日本語教育事情―ポーランド日本語教師会・組織づくりの実践を中心として―
言語文化と日本語教育、 お茶の水女子大学言語文化学研究会
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本稿は、国際交流基金より日本語教育の「現地化」と「自立化」を側面支援することを指針として派遣された日本語教育専門家としての、日本語教師会発足までの実践報告である。ポーランドには日本学の独自の伝統がある一方で、日本語教育機関同士の連携は容易ではない現状もある。本稿では、当該国の日本語教育事情を中欧の近隣国とも比較し、異同を示した。そのうえで、他国の例は参考になるが踏襲はできないこと、現地教師の主体的な行動を待つことの重要性を指摘した。