第86回 国語教育全国大会での単元学習実践発表の内容をまとめたものである。
本実践では、非連続型テキストを活用したグループ活動を通して、これまでに課題とされてきた3点(①②③)について解決を試み、その成果や課題について報告した。
成果は、①書くことが苦手な児童だけではなく、一人一人がつぶやきながら、自力で説明する文を書くことができた【書くことが苦手な児童が自力で書き上げる】。②順序や場所、位置を表すことば、動詞、使用する道具の部分の名称等を正確に書くことができた【使用することばの難しさ】。③グループでの話し合い(写真の厳選)が文章構成の手立てとなり、個々の判断で順序を整理することができた【③順序の整理(区切り)の難しさ】。
課題は、語彙力育成の視点から分析すれば、学習課題の設定や個別指導のタイミング、語彙力を高める手立てと詳細な準備、検討が必要であったと考える。
質疑応答では、グループ学習のねらいや価値づけ、わたしの問いの解決状況、文章構成と写真の役割、厳選の方法、問いの立てさせ方等について、意見交流することができた。
日本国語教育学会 学会誌