茶に関する研究者向けに、茶の研究の歴史や製造法、化学、カテキンの吸収と代謝、機能性等について最新の知見と文献を紹介している書籍である。(全439ページ)
編者:村松敬一郎,伊勢村護,山本万里,小国伊太郎,杉山公男雅彦,伊勢村譲、井上尚彦、上田浩史,梅垣敬三,海野知紀,他62名
担当部分:第8章茶の特殊成分の機能.
8.1.テアニンの機能.a)テアニンの吸収と代謝 (pp.306~309)を単著
茶に含まれる特徴的なアミノ酸であるテアニンの吸収・代謝およびその機能性について,自身の研究成果をもとに解説した。 ラットにテアニンを投与したときに,尿中にその分解物であるグルタミン酸とエチルアミンを検出し,この分解酵素は腎臓に存在することを明記した。テアニンはグルタミナーゼによって加水分解されることを示した。