フィリピンで伝統的に飲用されているバナバ(Lagestroemia speciosa)について、キサンチンオキシダーゼ(XOD)に対する阻害効果を検討した。XODの阻害作用は、キサンチンを基質として尿酸の生成に伴う反応液の吸光度の上昇から評価した。バナバ葉熟水抽出物は緑茶、ルイボス茶、杜仲茶と比較して強いXOD阻害効果を示した。バナバ葉熱水抽出物を合成吸着樹脂に供し,そのメタノール溶出フラクションを回収したところ,XOD阻害活性が上昇することを明らかにした, HPLCを用いた分析により,バナバ葉成分としてエラグ酸の存在を認め,エラグ酸がバナバ葉熱水抽出物のXOD阻害効果に関与している可能性を推察した。(全4ページ)共著者:海野知紀.坂根巌,角田隆巳
担当部分:研究計画を立案し,酵素阻害実験を担当した。データ解析と考察を行い,論文を執筆した。