茶カテキンのスーパーオキシド消去活性を詳細に検討するために、フェナジンメトスルフエイト/ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)による発生系を用いた。その結果、茶カテキンの中で、EGCG, GCGに強い消去効果が明らかとなり,フラポノイド構造のB環の水酸基が重要であることを明らかにした。また,実際に茶にはカテキン以外にも抗酸化作用を有する成分が含まれることから,茶抽出物に含まれるカテキンの含有量を踏まえて,カテキン類のスーパーオキシド消去活性に及ぼす累計効果を調べたところ,茶抽出物のスーパーオキシドラジカル消去効果の86%が茶カテキンに起因していることが明らかになった。(全7ページ)
共著者:Tomonori Unno, Fumihisa Yayabe, Takashi Hayakawa, Haruhito Tsuge
担当部分:研究計画を立案し、実験全般を担当した。結果解析と考察を行い、論文を執筆した。