水溶性食物繊維は,糖の腸管吸収を穏やかにする作用を有している。本研究では,難消化性デキストリン(食物繊維)を配合した緑茶飲用を作成し,健常人を対象とした食後血糖値およびインスリン値に及ぽす影響を検討した。米飯を負荷させた後経時的に採血を行った。その結果,難消化性デキストリンが配合された緑茶飲料(試験 食)は,難消化性デキストリンを含まない緑茶飲料と比較して,米飯負荷後30分の血糖値を有意に抑制した。その効果は血糖値が上昇しやすい被験者に特徴的であった。さらに,試験食は血中インスリン値もコントロール食と比較して低下させる傾向を示した。(全9ページ)
共著者:海野知紀,永田幸三,堀口倫博
担当部分:研究計画の立案,結果の考察を行った。誰文の執筆を担当した。