エピカテキンはココア,茶などに含まれるポリフェノール化合物であり,その強い抗酸化効果から栄養学的にも注目されている。エピカテキンをラットに投与すると腸内細菌によって環融解され,異化産物である5-(3',4'-ジヒドロキシフェニル)-γ-バレロラクトンが尿中に検出された。これらの多くは尿中に抱合体(グルクロン酸,硫酸)として排出された。また,この腸内細菌による異化代謝分解物は,元のエビカテキンよりは劣るものの抗酸化効果を有していることを明らかにした。(全6ページ)
共著者:Tomonori Unno, Kimiko Tamemoto, Fumihlsa Yayabe, Takami Kakuda
担当部分:研究計画の立案,動物実験と抗酸化活性の測定を担当した。綸文を執筆した。