緑茶に含まれるカテキン以外の成分について,緑茶由来の多糖類の性質に着目し,緑茶温水抽出物から精製を進めた。ゲルろ過クロマトグラフィーの結果,分子量10万以上と平均分子量1万の2種類の多糖類が溶存していることが明らかとなった。この多糖類の画分を用いて正常ラットに投与した。その結果正常ラットの血糖値降下作用を認め,その機序は末梢における糖代謝が活性化されたためと推定された。(全3ページ)
共著者:竹尾忠ー,海野知紀,衣笠仁,良辺文久.元山貢担当部分:多糖類を含む緑茶温水抽出物の調製とゲルろ過クロマトグラフィーによる多糖類の分子量の推定を担当した。