柑橘系果実や果肉に含まれるヘスペレチン (HT)とヘスペリジン(HD)のラットにお ける腸内細菌叢および盲腸内短鎖脂肪酸に及ぼす影響を検討した。HTとHDは等モルとなるようにそれぞれ食餌に配合した。糞中の腸内細菌叢をT-RFLP法で解析したところ,コントロール群と比較して,HT群の Clostrtdium subcluster XIVaが有意に減少した。盲腸内の短鎖脂肪酸はHT群で有意に上昇した。HTは食餌性デンプンの大腸への流入を促進させ,これが盲腸内での発酵性に寄与したと示唆された。(全6ページ)共著者:Tomonori Unno, Takayoshi Hisada, Shunsuke Takahashi
担当部分:研究計画の立案,動物実験の実施,糞中デンプン排出量の測定,データ解析と考察,論文の執筆を行った。