東日本大震災で被災した企業の従業員のメンタルヘルスに関する実態を明らかにすることを目的とする質問紙調査を行った。宮城県と茨城県の被災企業に 436票を配布し、260名(回収率60%)から回答を得た。分析の結果、震災発生から約1年半年後の時点で、IESRのハイリスク率が2割近くあり、多くの被災企業従業員が、震災による心の傷(PTSD症状)を有してい た。また、事業継続計画に関しては、回答者の2割前後が、訓練、定期的な見直し、策定が必要であると感じていた。震災による辛い体験にも関わらず、回答者の8割以上が震災をきっかけにして、何らかの成長を体験していた。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:髙橋幸子・桑原裕子・田中秀宜・磯打千雅子・上園智美・松井 豊