本研究は、東日本大震災で被災した企業で働く従業員の急性ストレス反応(Acute Stress Reaction : ASR)の実態を明らかにすることを目的とした。被災9企業の従業員を対象に436票を配布し,有効回答は251名(回収率58%)であった。東日本大震災で被災した企業の従業員 は、被災直後に解離性症状を中心とした急性ストレス反応を引き起こしていた。特に、沿岸部であったり、身近な被害、家屋被害、仕事への影響があったりするほどASR得点が高かった。これらの結果から、BCP策定時には、被災した従業員のストレスに配慮する必要があると考えられる。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:髙橋幸子・桑原裕子・松井豊