これまでの報告では,社会的逆境経験は「親しい人との死別」 (70%)や,「家族や親しい人の病気・ケガ」(56%),「親しい人との離別」(48%)といった
ソーシャル・サポートの喪失体験率が高いことや,借金やパートナーからの暴力,いじめ経験といった社会的問題においてより「つらさ」を感じやすいことが示された。また,社会的逆境の種類に関わらず,主に女性が男性よりもつらさを感じやすい可能性や,男性が女性よりも逆境経験がプラスになったと感じやすい可能性が示された。以上の基礎的情報に加えて本研究では,社会的逆境16種類の分類可能性を検討し,各逆境の類似性や相違性を明らかにすることを目的とした。結果では,性年代によって経験しやすい逆境が異なる可能性や,4分類可能であることが示された。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:髙橋幸子・安藤清志・大島尚・堀毛一也