本研究は,これまでの社会的逆境に関する検討結果に基づき,家庭内不和と介護・看護に特化した検討を行った。両者を比較した結果,不和の方が逆境としての継続性を持ち,精神的ダ メージが長いこと,介護・看護は身体的ダメージは大きいが,立ち直りが早いことが示され た。また介護・看護では,諸資源が不和より有効に機能する可能性も示された。一方,逆境の種類や経験時期により,異なる資源が有効に働くという交互作用効果は得られなかった。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:堀毛一也・安藤清志・大島尚・兪善英・髙橋幸子