「The experiences of social adversity : The comparison between Korean and Japanese middle and old ages (2) - Stress reaction to social adversity –」

2016 Annual Conference of the Korean Psychological Association, 韓国・群山

本研究は，50～60代といういわゆる中年期から老年期にかけての社会的逆境に注目し，国際比較を通して社会的逆境経験に関する理解を深めることを目的とした。(1) 50～60代の最もつらい逆境経験は，日本の場合ソーシャル・サポートの喪失である一方，韓国では経済的な問題とソーシャル・サポートの喪失に二分された。(2) 「親しい人との死別」を選んだ人の死別相手に関する日韓比較を行った結 果，両国とも，実母との死別が最も多く，次いで実父，配偶者であった。また，「親しい人との離別」を選んだ人の離別内容に関する日韓比較を行った結 果，韓国は離婚が最も多かったのに対し，日本は失恋が最も多かった。(3)ソーシャル・サポート尺度は日本の得点が韓国の得点より有意に高く，自尊感情尺度は韓国の得点が日本の得点より高かった。（共同研究につき、本人担当部分抽出不可 能）
共著者：Youngsun yuk, Juil Rie, Kiyoshi Ando , Kazuya Horike, Ohshima Takashi , Sachiko Takahashi