本研究は,2007年より開催されている筑波大学教育研究科と総務省消防庁共催の「消防職員の惨事ストレス初級研修」について,研修効果の持続性,実践現況や,研修への評価・知識・意識の持続性,実践度を規定する要因を,研修直前,直後,現在の3時点と,研修終了後から現在までの学習や介入経験から分析することを目的とした。同研修に参加した第1期~4期の受講生を対象に調査した結果,惨事ストレスに関わる意識や知識の変化は一定の持続性を示しており,同研修の効果の持続性が確認された一方,これらを現場で活用したり,惨事ストレス対策に取り組むまでには至っていないことが明らかになった。
(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:兪善英・松井豊・立脇洋介・髙橋幸子