『対人ストレスへの反応焦点型対処過程の検討』
『パーソナリティ心理学研究』[査読有り]
22巻
本研究は,対人ストレッサーによって否定的感情が喚起された後に対処を行う反応焦点型対人ストレス対処過程を検討した。研究1と2では,反応焦点型対処行動尺度を作成し,尺度の信頼性と妥当性を確認した。研究 3では,反応焦点型対人ストレス対処過程モデルを作成し,悲しみを中心とした過程と怒りを中心とした過程に分類されることを明らかにした。これらの結果から本研究は,対人ストレス対処は感情が生じる前に抑制するだけではなく,生じた感情を種類ごとに対処することも重要である可能性を示唆した。