日本版「後悔・追求者尺度」(JRMS)は、意思決定スタイルの個人差を予測することができる。しかし、JRMSの信頼性と妥当性を検討した2つの先行研究によれば、信頼性はあまり高くなかった。また、JRMSが構成する可能性のある共通因子の数が曖昧であったため、因子妥当性を検討する必要があった。本研究では、任意パネルによるウェブ調査を用いて、JRMSの因子パターンを検証した。研究1では 1,121サンプルを対象に探索的因子分析を行い、研究2では480サンプルを対象に確認的因子分析を行い、JRMSの因子妥当性が検証された。各下位尺度は許容可能なレベルの内的一貫性を示した。各因子指数は互いに正の相関を示し、参加者の年齢とも正の相関を示した。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:藤島喜嗣・髙橋幸子・江利川滋・山田一成