本研究では、自己志向的完全主義は、自己に完全性を求めるという目標を達成するために、制御焦点理論と対応するポジティブ・フレームとネガティブ・フ レームという2つの方略を取ると予測した。結果から、ネガ ティブ・フレームと、「ミスを過度に気にする傾向」および「自分の行動に漠然とした疑いをもつ傾向」とは対応関係にあるという予測は一致すると解釈した。一方で、ポジティブ・フレームと自己志向的完全主義との関連は見られなかった。ま た、フレームと心理的健康との関連について探索的に検討し た。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)
共著者:髙橋幸子・古川真人(筆頭)