水野有希,水野基樹,山田泰行,芳地泰幸,岩浅巧,富樫恵美子,新井由美,稲葉健太郎,林英範,櫻井順子
【概要】首都圏大学病院の看護師を対象に、自己表現タイプや対話時間を調査した。平時とコロナ禍で比較し、コロナ禍におけるコミュニケーション形態を検討した。その結果、看護師同士が対話をした時間は、コロナ前の 2014年は平均392.0分で、コロナ禍の2020年は平均263. 9分であり、大幅に減少した(p<.05)。経験3年未満の新人や3年から9年の中堅の対話時間が有意に減少したが、新人や中堅は同僚よりも9年以上のベテランとの対話が増加した。自己表現はアサーティブや攻撃的な表現の得点は減り、非主張的または間接的な表現の得点が増え た。自己表現タイプを比較すると、アサーティブタイプは全体の17. 2%から9.5%に減り、間接的表現タイプは37. 9%から42. 9%に増えた。(査読有)