Yumi ARAI, Kentaro INABA, Takumi IWAASA, Yasuyuki HOCHI, Yuki MIZUNO, Motoki MIZUNO
【概要】100床以上の日本の病院に勤務する常勤看護師を対象に、病院組織における看護師の健康経営の受止め方とワーク・エンゲイジメント(WE)の関係について検討した。Web調査の結果、WEのオッズ比は、健康文化指標のすべての項目において高群で低群よりも有意に高かった。また、性別、年齢、勤続年数、経験年数、配偶者の有無などを調整変数として用いた結 果、「取り組みの計画段階からの従業員の参加」及び「取り組みの計画への従業員の意見の反映」を除くすべての項目において、高群の調整オッズ比は低群の調整オッズ比よりも有意に高かった。 本研究は、病院組織における健康経営への取り組みが看護師のWEにポジティブな影響を与える可能性を示唆している。さらに、これらの取り組みが看護師の定着率向上や離職防止に寄与する可能性が示唆された。(査読有)
2023年11月13日受理