魚油、酒粕を摂取したラットの血清脂質濃度と不安行動に及ぼす影響

日本脂質栄養学会第29回大会（Web開催）

ラットに高脂肪食で魚油と酒粕を添加し、血清脂質濃度や不安行動へ及ぼす影響について検討した。血清コレステロール濃度はコントロール群と比較し、魚油+酒粕群で有意に低値を示した。血清トリグリセリド濃度及び遊離脂肪酸濃度については、魚油群と魚油+酒粕群で有意に低値を示した。不安行動では、コントロール群と比較は、酒粕群でオープンアームの滞在時間が有意に高値を示した。魚油と酒粕の同時摂取が血清コレステロール濃度の上昇抑制に有効であり、脂質異常症の予防や改善に役立つと考えられ、酒粕摂取は不安行動の抑制に有効であると示唆された。
本人担当部分：実験、データ分析等
共同発表者：細山田康恵、山田正子