調理関連の実習では食材の廃棄部が生じる。特に校内給食管理実習では、100食分の食材の廃棄部に加え、保存食も廃棄しなければならないため、生ごみ処理の環境への負担軽減対策を考える必要がある。本学科の『食生産体験演習』(1年次前後期、必須科目)では、学内の畑で野菜を栽培し、収穫後は料理等への活用を学生に考えさせている。そこで、校内給食管理実習および調理学実習で生じた野菜類の廃棄部(保存食を含む)を堆肥にし、『食生産体験演習』で野菜栽培に活用する試みを行った。令和4年4月から令和5年3月までの全廃棄部重量は49.1kg、そのうち校内給食管理実習の廃棄部重量は22.7kg、保存食重量は6.0kgであり、調理関係実習は7.2kg、その他は13.2kgであった。取り出した堆肥は15.9kgだった。この堆肥を『食生産体験演習』の野菜栽培で有効活用することができた。
本人担当部分:代表者として、計画立案、実験、データ分析及びまとめ等、本研究の本筋を立案し発表
共同発表者:山田正子、樋口誉誌子、河合彩夏、米澤加代、岩本直樹、高尾純宏(発表者)