肥満2型糖尿病モデルラットにカテキンを摂取した際、酸化ストレスや腎臓組織に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。コントロール群とカテキンを投与したカテキン群では、後腹壁脂肪重量、酸化ストレスはコントロール群よりカテキン群で有意に低値であった。腎臓組織においては、コントロール群のメサンギウム領域は毛細血管領域より拡大し、糸球体は分葉化していた。一方、カテキン群のメサンギウム領域は毛細血管とほぼ同等な領域まで回復した。肥満2型糖尿病モデルラットにカテキンを摂取させた際、腎臓組織ではメサンギウム細胞の損傷が抑制されたことから、カテキン摂取は酸化ストレスや糖尿病性腎症の炎症を抑制し、糖尿病予防に役立つことが示唆された。