演劇学会の若手研究者が集い、それぞれの分野における最先端の演劇論を問うたもの。全262ページ。西洋比較演劇研究会篇。
共著者:山下純照、小田中章浩、井上優、永田靖、伊地知伸子、細井尚子、ルクサンドラ・マルジネアン、神山彰、小菅隼人、日比野啓、堀真理子、岡室美奈子。
本人担当部分:「ストレーレル演出『二人の主人を一度にもつと』におけるコンメーディア・デッラルテ」81頁~96頁 現代イタリアの代表的演出家ストレーレルの作品の中で、最も上演回数が多く、日本を含む世界の多くの国々に上演された標記の作品について、イタリアの伝統的演劇スタイルの応用が話題を呼んだため、それに対する認識の浅い日本において、ともすれば誤解を呼ぶ言説が多い中で、その本質を理論的に明らかにしたもので、日本におけるコンメーディア・デッラルテに関する数少ない実証的な論考の一つと評価されている。