2000/04　～　現在

学生の授業外における学習促進のための取り組み

プレゼンテーションや討論の題材として、舞台作品や映像作品も積極的に取り入れている。そうした材料を有効に利用するためには、実際の作品に数多く接することが必要不可欠である。しかしながら、経験の浅い学生にとって、数多い舞台作品や劇映画などの中から、適切なものを選び、適切な方法で鑑賞した上で正確な記録を残すことは必ずしも容易ではない。また、高額な代金を支払って入場券を購入し、授業時間外に様々な場所に出かけて作品を鑑賞することにも困難は伴い、効率的な学習が妨げられ、意欲を阻害されることも多い。このため、まず、広範な情報網を確保し、上演・上映される作品についての情報を逸早く入手した上、できるだけ安価で確実にチケットを購入する方法を確保する努力を続けている。時には団体鑑賞の機会を設け、適切な解説を施した上で鑑賞させる。その上で、レポート提出、教室での討論などを通じてさらに深い考察を促し、学習･研究の土台としての観劇記録を積み重ねる。こうした方法において、劇芸術関係の諸科目、教養科目などにおいて、着実な成果を上げている。【教職実践演習（中・高）】