教育方法の実践例

基本情報

氏名 鈴木 国男
氏名(カナ) スズキ クニオ
氏名(英語) Suzuki Kunio
所属 大学 文芸
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

年月日(開始~終了)

2001/04 ~ 2004/09

事項

企画講座の立案・運営

概要

文芸学部新カリキュラムにおける企画講座の発足に伴い、第一回めの講座の一つとして「企画講座・宝塚」の立案・運営にあたった。宝塚歌劇は、創立90年を迎え、毎年百万単位の観客を動員するなど、日本演劇の柱のひとつに数えられるジャンルであり、近年は海外の研究者の注目も集めているにも拘らず、アカデミックな研究対象として、あるいは大学教育の題材として取り上げられることは少なかった。2004年度から、関西学院大学が地元の利点を生かして大規模なプロジェクトを立ち上げたが、共立女子大学の企画講座は、それに先立ち、大学レベルの専門講座としては全国で初めての試みとして注目を集めた。その準備段階として、まず教養ゼミナールのテーマとして取り上げ、様々な角度からのアプローチを試みるとともに、試験的な観劇会の実施とアンケート調査などによって、学生の関心の度合いや傾向、学際的研究の可能性などについて綿密な調査活動を行なった。これと平行して、文献・映像資料の蒐集に努める一方、広く学会に研究の連帯を呼びかけ、2002年には、日本演劇学会大会を招致し、歌劇団理事長を迎えて、シンポジウム「宝塚歌劇を考える」を開催した。こうした準備段階を経て、2003年度には本格的開講にこぎつけ、総計12名の教員の参加を得て、1講義、3演習にわたる総合的な講座を立ち上げた。学生の関心も高く、高水準の卒業論文が何本も提出された。企画講座完結後は、その成果を[研究ファイル」にまとめて刊行した。現在は「劇芸術演習I」などにおいて同様のテーマを展開している。