学会発表「宝塚歌劇における『トゥーランドット』」
日本演劇学会2003年度全国大会(於関西外国語大学)
2002年に上演された宝塚歌劇『鳳凰伝』はプッチーニのオペラで知られる『トゥーランドット』を現代的感覚でアレンジした作品として高い評価を得たが、宝塚においては白井鉄造により既に2回脚色上演されている。本発表では、原作である18世紀イタリアの劇作家カルロ・ゴッツィの作品から、オペラおよび白井作品を網羅的に比較検討し、それぞれのドラマトゥルギ-を明らかにし、さらに池田文庫所蔵の白井鉄造の創作ノートを手がかりに、今まで知られていなかった作品成立の経緯を解明した。