『夜明け前』と『夜明けの序曲』
共立女子大学総合文化研究所神田分室発行「文学藝術」第24号
特集「夜明け」の一篇。タイトルの「夜明け」によってのみ結び付けられる二つの作品であるが、その実、近代の訪れの中で苦闘した先駆者の姿が克明に描かれている点、新劇と宝塚歌劇の名作と位置づけられ、ほぼ同じ時期に再演されたという共通点を持つ。ここではむしろ、劇作品としての本質を押さえた上で、最近の上演に見られる問題点にまで言及した。 P.87~105