廃墟の幕切れ-『女の一生』と『ナポリ女百万長者』
共立女子大学文芸研究所発行「文学藝術」第19号
特集「廃墟」のうちの一篇。杉村春子の名演で知られる森本薫の代表作と、やはりデ・フィリッポの中で最もポピュラーな作との対比により、同じ全体主義の時代に生き、廃墟から立直ろうとする女性の姿を通して、日本とイタリアの戦争観、人生観の一端を明らかにしようと試みた論考である。P.71~86